権力が物を言う会社に将来が見えない！取引先からのスカウトで転職に成功

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地元の商社に就職したAさん。ところが、地方は就職先が少ないため、古くからいる社員がほとんどで、間違った権力がまかり通っていました。

将来に不安を抱えたAさんは取引先からからのスカウトで、転職のチャンスを掴むことになります。

■Aさん
転職先：商社→取引先の営業
性別：男性
転職時期：20代後半

古い会社の体質が若者の成長を阻害する

私は、都会よりも住み慣れた地方での働き方を選びました。

なぜなら、都会が自分の性格には向いておらず、人混みにかなりのストレスを感じるからです。地方なら満員電車も渋滞もありませんから。

それを避ける意味で、地元の小規模な商社で勤務できたことは理想的でした。

しかし、働いているうちに地域に密着しすぎていること、規模が小さいこと、そこそこの歴史があるということの弊害、などのデメリットが見えてきました。

この会社の社員は、大半の方が地元出身の方ばかり。その土地に愛着があると言えば聞こえがいいかもしれません。

ところが、仕事と家庭がうまく切り離せていない、けじめのついていない方も数多く見られました。マンネリ化しているので、それでも仕事は回ります。

また、会社の規模が小さいために、部署の関係なども含めて対立意見を出すと、まるで派閥争いをしているかのように先鋭化してしまうこともありました。人数は少ないけど、力を合わせてがんばろう！というドラマのような環境とは程遠かったですね。

その中でも、特に転職をしようと決定的に思わせた要素は、古くからいる社員たちが会社の実権を握っていたことです。

それが原因で、社員のモチベーションの低下を招いていました。若い社員を育てるよりも、自分達の地位が脅かされないようにすることだけに終始しているようにしか思えなかったんです。

そのため、現場の仕事のサポートも十分に受けることができず、常に悩みながら対応をしなければなりませんでした。そのような状況が今後何十年と続くのかと思ったときに、転職するべきだと判断しました。

思わぬところにチャンスあり

営業をしていると、出先で「人が足らないから来ないか」という誘いを受けることがあります。半分は、社交辞令かもしれませんが、声をかけられるとうれしいものです。

そんな想いに心を動かされ、いくつか誘っていただいていた会社の中の一社に、真剣にお願いをしてみました。

結果的に、その通りに受け入れてくれて転職することができました。

しかも、取引の相手として、すでに経営陣とも何度も接していたので、面接の必要もなく、履歴書と職務経歴書の提出だけで済みました。

多くの会社が、団塊の世代の集団退職の時期に差し掛かっていますが、この会社も同様でした。40年間勤務していた社員などが退社したばかりで、人材の補充を考えていたところだったのです。

とはいえ、新卒を採用して育てるのには、あまりにも時間がかかります。そこで、取引で面識のあった私にスカウトをしてくださったようです。

数人の社員の、それも高齢の方ばかりが退社した後に、比較的若い私が採用コストをかけずに採れたということで、少し人事面では余裕が出たようでした。その分だけ、ほんのわずかですが報酬に上乗せをしていただくことができ、更なるモチベーションにつながっています。

人との出会いがあり、今の私があります。もし、現職がつらいなら、身近な人に頼ってみることで、チャンスを手にすることもありますよ。

まとめ

出会いはチャンスです。横のつながりがある業界なら、それとなく切り出して見るのも有効です。「○○の会社、大きなプロジェクトを計画しているらしくて、人材を募集しているらしいよ」という情報を知るだけでも動きやすくなりますよね。

一方、事務や技術職のような内勤なら、外とのつながりがない場合もあるでしょう。そんな人は、転職エージェントを利用してみてはいかがでしょうか。
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