20代の若さを武器に！ブラック企業からのUターン転職でやりがいのある塾講師へ

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就職したものの希望の職種から外れ、サービス残業、低賃金のブラックな職場に配属されたDさん。20代前半で見切りをつけ、地元へUターン転職しました。転職した塾講師も忙しい仕事でしたが、やりがいを見つけられ15年もの間、働き続けています。

■Dさん
転職先：スーパー→塾講師
性別：男性
転職時期：24歳

配属されたのはブラックな職場でした

一浪して山梨大学に進学し、そのまま山梨県の老舗の百貨店に就職しました。大学時代にビジネスホテルのバイト経験したので、サービス業に興味を持っていたからです。

百貨店に入社後は、様々なフロアで、様々な商品の販売を「研修」という形で経験していました。

ところが、同期男性職員が全員スーパー部門へ移動するという人事がくだされます。私もそれに該当し、百貨店に勤めるはずが、地方のスーパーに務めることになりました。

部門は精肉です。おかげで包丁の使い方と肉については詳しくなりましたが、実態はサービス残業のオンパレード。しかも低賃金です。

共に働いている年配の方は気を使ってか「早くここは辞めた方がいい」というアドバイスを盛んにくれました。

結局のところ、24歳、就職1年半で見切りをつけました。

一番の原因は、労働環境がブラックなことですが、ちょうど地元（北海道）の父親が体調を崩したことと、スーパー部門が東京の企業に身売りされることになったことが重なったんですよね。

北海道にUターンしてからは、ハローワークで再就職先を決めました。今は転職サイトがありますが、15年以上昔はそういった便利なシステムはなかったと思います。

転職したのは進学塾の講師です。学生時代に教育学部で勉強し、家庭教師のアルバイトをやっていたことが強みとなりました。

そして半年後に、山梨県時代から付き合っていた彼女と遠距離恋愛の末、結婚。今日に至ります。

忙しいけどやりがいのある塾講師が楽しい

周囲からは先生が合ってるよというアドバイスをもらっていたので、自信をもって臨めました。そんなに得意じゃない数学講師に選ばれて、最初は寝る暇もなく大変でしたが笑。

生徒には好かれるほうで、授業もわかりやすさを追求していきました。忙しかったですが、やりがいがあったので、苦ではありませんでしたね。

それを評価してくれたことで、教室長や科目主任など、早くからキャリアアップに成功。毎年1万円以上も昇給し、現在では歳相応の年収はいただいております。

企画・営業・販売とやることは山ほどあって一日、一年があっという間に過ぎていきますが、ほんとに楽しいです。マイホームも購入し、愛犬もいます。山梨県に戻る暇がないのが残念なくらいです。

転職は不安でしたが、20代前半ということもあり、さほどにハンデにもならずにキャリアも積めたので良かったと思います。

40代からの転職は厳しいかもしれませんが、20代であれば十分巻き返せますし、無理に今の会社で働き続ける必要はないと思いますよ。若さは武器ですから。

ただし、転職を繰り返し過ぎるのもどうかと思います。自分はその1度だけで、そこから15年は塾講師として働き続けています。

今は転職サイトで、こちらから希望を提示することも、企業からオファーがくることも可能ですよね。いろいろなシステムを使用して、自分に合った職場をぜひ見つけてくださいね。

まとめ

「就職したら3年は頑張るべき」「すぐに辞めるなんてもったいない」など日本の労働環境では、耐えることが美学のように語られます。

しかし、ブラック企業で体や精神をむしばまれては、人生の貴重な時間を捨ててしまうことになりかねません。

転職は、年を重ねるごとに間口が狭くなることは事実です。そのため、20代で転職し、キャリアを積んだほうが確実に有意義ですよ。

キャリアに不安があるかもしれませんが、若さは最大の武器です。30代、40代になると年齢だけ見られて書類選考を落とされることは当たり前ですから。

キャリアがなくても光るものがあれば、20代というだけで採用される可能性は十分です。企業としては、育てていけるメリットがありますからね。

転職エージェントなら転職のアドバイスや面接対策などももらえるので、失敗しない転職がしやすくなりますよ。