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非公開求人の表と裏!真意を把握して転職に役立てよう!

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非公開求人
転職活動をはじめたなら「非公開求人」という言葉を転職サイトや街中の広告で見かけたことがあるでしょう。

「当社の求人のうち80%が非公開求人です!」と猛烈にアピールしているケースがほとんどです。

ですが、あなたにとって、ほんとうにメリットがあるのでしょうか?どの転職サイトでも同じようなことをうたっているので、チープな感じがしないでもありませんよね。

今回は、非公開求人を求職者(あなた)、転職サイト(転職エージェント)、企業側(採用者)の3者の視点から見たメリットを紹介します。「表」と「裏」を知ることで、その真意を把握して、求人探しに役立ててみてください。

最期には、非公開求人の多い転職エージェントも紹介しますよ!

非公開求人とは

非公開求人とは、誰しもが閲覧可能な状態にない求人のことを言います。つまり、転職サイトの求人検索や新聞、情報誌など、表ではお目にかかれない求人です。

それでは、どのようにすれば閲覧できるのでしょうか?

非公開求人を知るには、リクルートエージェントやdodaなどの転職求人紹介サービス(転職エージェント)に登録し、キャリアコンサルタントからの紹介を受けなければなりません。

「希少で数が少ない」と思われるかもしれませんが、全求人のおよそ70%~80%が非公開求人であることが多いです。

例えば、大手のdodaは100,000件の求人うち、80%〜90%が非公開求人というデータをアピールしていますね。

転職求人紹介サービスといえば、膨大な数の求人を好きな条件で検索できて、メールマガジンもガンガン送られてくるイメージがあるかもしれませんが、ほとんどの求人が公開されていないんですよね。

ただし、転職サイトには2種類あって、ガンガン求人を探せるのは、キャリアコンサルタントのいない「転職求人サイト」の方です。自分で、求人を探して応募するタイプの転職サイトですね。

非公開求人は、求人の紹介や相談にのってくれる、キャリアコンサルタントがつく「転職エージェント」の方にあります。

詳しくはこちら→「転職エージェントとは?転職を有利にするために知っておきたいこと

それでは、なぜ転職エージェントにあるのか。そこには、転職エージェントと企業の思惑があります。

次項からは、求人を「非公開」する理由についてみていきましょう。

非公開求人の「企業側」のメリット

非公開求人のほとんどのメリットは、あなたを採用する「企業側」にあります。

急募!すぐに人員を確保したい

一般的に公開されている求人は、企業側から転職サイトに求人の掲載を依頼することからはじまります。ところが、実際に掲載されるまで、諸処の手続きで約1ヶ月を要します。

それでは、急に退職者や異動が出たり、すぐにでも人材を確保したいときに間に合いません。掲載を待って、それからいざ応募というのでは、時間がかかりすぎるんですよね。

それを防ぐために、転職エージェントに依頼します。すぐに条件に合う人材とコンタクトがとれるため、スピーディーに採用をすすめることができます。

極秘で採用をすすめたい

企業には、他社や社員に採用活動を知られるとまずい場面が、少なからずあります。非公開求人を利用することで、誰にも知られず極秘で募集をかけられます。

例えば、新規の事業や開発といった、大きなプロジェクトでは、新たな戦力が必要となるでしょう。しかし、これを大々的に募集してしまうと、そのプロジェクトが動いていることを競合他社に知られてしまいます。

優秀な人材をヘッドハンティングすることもあるため、その動向に調査が入るかもしれません。また、株式公開のための人員補強ということもあるでしょう。

また、社内的にも知られてはいけない状況があります。例えば以下のようなこと。

・リストラ計画
・管理職の退職
・外部からの取締役就任

このようなことが知れ渡ると、社員に不安が広がる他、悪い噂で混乱を招くおそれがあります。

求人を非公開にすることで、それのリスクを軽減できます。

応募の数を絞りたい

企業の採用担当者は多忙です。求人募集の手続きだけでなく、面接や履歴書の確認、セミナーや会社説明会といったあらゆる仕事を抱えています。

転職者だけでなく、新卒の対応も兼ねている担当者も多く、想像しただけで忙しさが伺えますよね。

そのため、採用活動を効率化したいと考えています。そこで転職エージェントの出番です。

まず、非公開求人にすることで、応募の殺到を避けることができます。大企業であれば、求人募集をすると1,000名以上の応募が集まることも少なくありません。中小企業でも、雇用条件がよければそれだけで魅力的ですよね。

ところが無条件に募集をかけると、その中には、欲しい人材とかけ離れている人や応募資格を満たしていない人も応募してきます。これでは、履歴書に目を通すだけでも膨大な時間がかかります。募集人数がたった1人でも、労力をかけなくてはなりません。

それを効率化するために、転職エージェントの非公開求人を利用して、応募者を絞ります。そもそも、転職エージェントは、企業と求職者(あなた)をマッチングさせることが目的。

良い人材が集まるうえ、手間を削減できるので、企業にとって大きなメリットがあるといえます。

いい人材をスカウトしたい

いい人材を採用するために待ちのスタイルではなく、企業側からアプローチをかけらる転職エージェントが増えています。

求職者は、転職エージェントに登録後、プロフィールや希望の条件を公開します。それを見た企業が「スカウト」という形でコンタクトをとる方法です。

極力、無駄をはぶいた方法ですね。互いにスピーディーな活動ができます。

非公開求人の「求職者」のメリット

つまり転職活動をする求職者=あなたにとってのメリットです。

希望条件にマッチした求人に応募できる

いざ転職活動をはじめようと、転職サイトに登録したものの「求人が多すぎて、内容がわかりずらい」「数十社にトライしたのに書類選考で落とされる」といった経験はありませんか?

求人は星の数ほどあり、どこも似たり寄ったりで、優位性がつかめない場合があるでしょう。書類選考で落ちるのも、あなたの能力どうこうよりも、求人選びに失敗している可能性があります。

自分で求人を探すには限界を感じることも少なくありません。

そこで、転職エージェントのキャリアコンサルタントに相談することで、あなたに合った求人を紹介してくれるようになります。百戦錬磨のキャリアコンサルタントが、経験を元にマッチングしているわけですから、内定をもらえる確率は高くなりますよね。そもそも変な人材を紹介したくないですから。

前述したよう、非公開求人は全求人の約80%もあります。その中にこそ、あなたに合った求人があるのではないでしょうか。

希少性の高い求人がある

一般に公開されている求人は、誰でも気軽に閲覧できます。すなわち、ライバルもめちゃくちゃ多いです。些細なことで、選考からもれる可能性もありますよね。

非公開求人は、転職エージェントに登録することでしか閲覧できません。その時点で、ライバルの数は絞られます。

さらに、専門性が高く、企業側からの要件が厳しい求人であれば、キャリアコンサルタントも紹介する人を選びます。あまり知られていない、希少性の高い求人と出会えることもあるのです。

管理職への転職やキャリアアップを考えているなら、非公開求人を知ることは必須です。

非公開求人の「転職エージェント」のメリット

ここからは、あまり公にはされない転職エージェントのメリットです。これは、非公開求人の裏の顔ともいえます。

しかし、決して怪しいという意味ではありません。転職エージェントは、求職者を企業に紹介することで、企業から”紹介料”をもらうことで成り立っています。当然ながら、利益を上げなければならないのです。

別のルートで応募されたくない

一般公開されている求人は誰でも閲覧可能です。そのため、求職者が転職エージェントを通さずに応募する可能性があります。

別の転職エージェントでその求人を探したり、企業の採用情報サイトを見たり、もしかすると直接アポを取るかもしれません。

そうすると、自社を通さないので、紹介料をもらえなくなってしまいます。それを防ぐために非公開求人にして、情報を知られないようにしてます。

紹介料の額を多くもらいたい

転職エージェントに支払われる紹介料の仕組みは、求人の掲載期間に応じて固定の料金をもらう場合か、転職が成功したときに成果報酬として料金をもらう場合かの2つに分けられます。

非公開求人は後者で、こちらの方が儲かります。なぜなら、成果報酬は転職者の年収の数%〜数十%が相場。つまり、年収が高ければ紹介料が数十万〜百万円以上になることもあるのです。

非公開求人として転職をマッチングさせることで、大きな利益につながりやすくなります。

非公開求人のデメリット

非公開のため応募者が集まらない可能性があります。求職者も十分な情報を得られないかもしれません。「せっかく登録したのに求人の数が少ない」ということにもなりかねないですよね。

そのため、「少し条件とはそれるんですが、○○という企業があります。成長企業なんですが応募してみませんか?」という連絡やメールを届けてくれることも。

例えば、あなたのキャリアを把握したうえで、希望はWebデザイナーだけど、Webディレクターをすすめてくれることもあります。希望とは違うけれど、それが大企業であったり、年収が大幅にアップしたりすると話だけでも聞いてみたいですよね。新たなキャリアの発見につながることもありますよ。

非公開求人が多い転職エージェント

転職エージェントのほとんどが、非公開求人を所有しています。なかでも量が多いのは、
リクルートエージェント
doda
JACリクルートメント
マイナビエージェント
の大手でしょう。

全国を網羅している他、あらゆる業種、職種をカバーしています。キャリアアップはもちろん、UターンやIターンなど様々な働き方に一致する企業と出会えるでしょう。

他にも、30社以上の転職サイトと提携している当サイトおすすめの転職エージェントは「転職エージェントランキング」にまとめました。

まとめ

非公開求人は、どのような立場であっても大きなメリットがあります。それを把握したうえで転職に望むと、スムーズに活動をすすめられますよ。