救急病院の忙しさに体調を崩して休職するもキャリアをいかして転職に成功
専門学校から救急病院に就職したAさん。一生懸命に仕事に打ち込んだものの、その忙しさから体調を崩してしまいます。
■Aさん
転職先:救急病院→地元の医療機関
性別:男性
なんとなく就職した病院で奮闘!しかし働きすぎで体調を崩してしまう結果に
私が最初に勤めた病院は、専門学校にきていた求人募集で見つけました。
当時の私は、目指したい職種がぼやっとしていたので、専門学校の進路科に頼りっぱなし。幸い多くの求人が集まっていたので、必死で求職活動をすることをせず、なんとなく決めた病院に就職したんです。
そのため、看護師にはどんな職種があって、どんな仕事をするのか、を深く知ろうとはしなかったんです。
その病院は、救急患者を受け入れる民間地域の拠点。かなり緊張感のある現場でしたね。まだ若くて純粋だったので、どれだけきつくても怒られても、目の前の仕事、そして患者のためになる仕事を精一杯こなしていました。
しかし、体は正直です。シフト制で仕事をこなしていたんですが、疲労が蓄積してきていることが自分でもわかっていました。
「ここの仕事は一生続けられるものではない。いづれ配置転換を頼んでみよう」そう思っていた矢先に、体調を崩してしまったんです。
とはいえ、そこは忙しい職場。私が抜けると迷惑をかけることは分かっていました。しかし、「仕事より休養をとったほうがいい」と医師から勧められたので、しばらく休職することになりました。
たまたま行った求職セミナーで転職のチャンスをつかむ
休職中は、仕事について冷静に考える時間ができたんです。
忙しい日々のなかでも「基本となるスキルは身につけた」と自信を持って言えます。
ただ、もう一度同じ職場で働けるかというと、気持ちを奮い立たせないと戻れないほど気持ちが離れていました。
そんな折りに、医療関係の求職セミナーがあったんです。ちょうど体力も回復に向かっており、勉強のためにと参加しました。
セミナーでは、いくつかの医療機関から休職者向けの相談ブースがもうけられていて、担当者も参加していました。「休職者向け」という機会に運命を感じ、ある医療機関に求職相談をしみたんです。
その医療機関は、通勤圏内であったのと、福利厚生が整っていて働きやすい取組みをしていることは知ってました。それに、地域でも評判の高い医療機関だったんです。
まさか、たまたま参加したセミナーで、求職相談ができるとは思いもよりませんでした。
相談に乗ってくれたのは、その病院の看護師長。とても和やかに、そして具体的なことまで踏み込んで話し合うことができました。
過去の職務経歴や現在休職中であることを伝えたところ「無理のない程度に働ける体制を配慮しますよ」とすぐに返答していただき、転職することを決めました。
働き方や将来を考え仕事に打ち込もう
専門学校から何も考えずに就職した救急病院。もちろん感謝しています。しかし、体調を崩すまで働いていただけに、働き方、そして将来については真剣に考える必要があると、そこではじめて感じました。
看護師の求人は突然出会うこともあります。なんとなく就職した病院でも、一生懸命に仕事に打ち込み、スキルを身につけておくことが大切です。思わぬチャンスで「転職」に繋げることができますよ。
まとめ
学生時代に明確な進路を決められず、なんとなく就職してしまうことはあるでしょう。それでもAさんのように一生懸命に仕事をすることで「スキル」という武器を手に入れることができます。それが人生に大きく影響を与えることも。
漠然と「給料が少ない」「人間関係がつらい」と思うことは本望だと思いますが、よい職場に巡り会うためには努力することが最も近道です。
偶然に訪れたチャンスも、ものにすることがもできますから。